こんにちは!
エコモットの高西です。
ゼロ国の時期でもあり、皆様におかれましては、
大変お忙しく過ごされているかとお察しいたします。
ただそれより何より、コロナの影響で年明けから
本当に大変なことになっていますね。
身近なところでは弊社が出展予定であった展示会が延期になったり、
一部のお客様では出社禁止になっていて会えなかったり、
実際にコロナ感染者と接触した可能性云々の話を聞いたり。
コロナウィルスはもちろん脅威ですが、それに引っ張られる経済。
ここにも甚大な被害が出ています。
こんなときだからこそ政府の動きを待つだけではなく、
私たち自身も何か行動できないものかと思うわけです。
例えば、
上記のような取り組みに対して、いつもの買い物をそこからしてみるとか、
何か小さなことでもなんでもよくて。
低迷する経済に対して、個人レベルであっても
貢献できることはないかを考え行動したいですね。
一方、人と出会うことがためらわれがちなこの時期。
だからこそ古い友人知人など、普段連絡を取り合っていない人と
コミュニケーションを取ってみる良い機会かもしれません。
親や恩師、先輩後輩、上司部下。
外出自粛の現状を転機に、人とのつながりを
深められるといいなとも思ったり。
それに伴い急速に増えてきたのがリモートワークですね。
弊社でもリモートでのやりとりが社員間のみならず、
お客様や仕入先様とで行われることも普通になってきています。
隔地間でのコミュニケーションにはそれ専用のツールが欠かせません。
本日はそうしたコミュニケーションツールであり、
上記展示会に出展予定であった新製品をここでご紹介いたします。
その名もウェアラブルカメラ「MET-EYE」!
ウェアラブルカメラ「MET-EYE」
まず「そもそも”ウェアラブル”って何よ?」と思われた方。
こちらをご覧ください。
製品の外観です。
名前のとおりヘルメットに取り付けるカメラで、
非常にシンプルに作られています。
よくある現実空間(映像)に仮想物体(スケールや図面)を表示したり、
各種センサ、スマートフォン連携などができるスマートグラスと比べると
機能を絞り込んだ、一点特化型のカメラとなります。
小型・軽量のほかに頑丈さをも両立させているので少々武骨ですが、
建設現場に寄り添ったデザインとし、誰でも簡単で手軽に扱えるように
シンプルさを追及・設計しました。
コンセプトは導入のしやすさ
国土交通省が提唱するi-Constructionでは
- 工事規格の標準化
- 工事書類の簡素化
- 工事発注の平準化
など、生産性向上において、実に幅広い範囲で見据えています。
その中で「ICT技術等を活用した業務の効率化」が同様にあり、
マシンコントロールやマシンガイダンスのほか、自動計測やクラウド管理、
そしてこのウェアラブルカメラの活用推進も掲げられています。
そこでそれらの機器の導入ですが、補助金や低利融資など、
施策の一環として国も指針を打ち出している一方、
発注工事の形式はともかく、すべての企業がその恩恵を
受けられるわけではないというのは、お分かりかと思います。
またi-Constructionは、総合評価落札方式の制度に対して、
情報化施工(NETIS)のような加点制度・仕組みが
まだそこまで整備されておらず、思い切った導入もまた決定しにくい
ということも、現実問題としてあるのではないでしょうか。
そうしたことを踏まえ、MET-EYEは製品の価値もさることながら、
導入のしやすさを第一に開発いたしました。
コストとトレードオフとなる機能面。
ここを最低限に絞り「装着者と同じ景色を管理者がPCで見ること」のみに
注力することで、低コストで導入しやすいウェアラブルカメラの
開発が実現したのです。
装着方法
まずは装着
どうですかね?
カメラだけだとスッキリしているのです。
ですが、フルハーネスと工具ベルトも装着したので
そっちの方が目立っていますね(笑
ヘルメットから垂れてしまっているケーブル。
これは同梱の下記ケーブルクリップに束ねることで、
実際の取り回しに問題はありませんのでご安心を。
(ヘルメットの横にパチンと取り付けます)
装着したら仕事開始
さて、さっそく仕事に取り掛かります。
動いてみましょう。
うん。。。。。。うん。。。
普通です!!以上!笑
すみません、真面目に申し上げますと。
現場の立場からすれば、違和感を感じることのない、
この「普通」という感覚。
これはまさに安全管理の面では最も大切なことだと思うのです。
結局のところ3時間つけっぱなしで現場作業していたわけですが、
動きの邪魔になることはありませんでした。
またMET-EYEに付属するインカムにはこういうボタンがありまして。
これは何かというと、音声通話をする際に使うボタンです。
PC側にいる管理者に対して、MET-EYE装着者側から音声通話ができます。
トランシーバーを想像していただけるとわかりやすいでしょう。
まさにアレと同じ感覚で使うことができます。
対する管理者側からも、PCまたはスマホ経由で
いつでも作業者に声をかけることができます。
音声双方向で会話しながら、ハンズフリーで作業ができる。
実際にやってみるとわかるのですが、意思疎通の度合いが、
管理者側とより深く認識できる感覚があります。
管理者側から見てみると
見るのは簡単です。
アプリを起動すればすぐに現場側と同じ視点で
映像を見ることができます。こんな感じで。
スマホがあればすぐに閲覧でき、OSはIOS、andoroidは問いません。
こんなふうに私がハーネスの安全フックをハシゴに引っ掛けたシーンも
バッチリ見られて(?)います!
映像データは動画転送用に小さく圧縮された形でサーバに送られるので、
画質は少し粗くなるものの、閲覧時には滑らかな映像で見ることができます。
また撮影した映像は、1週間分すべてがクラウドサーバに
録画されますから、振り返り用としても活用することができるのです。
「そういえばアレってどうなってたっけ?」
などのちょっとしたシーンにおいても、
PCまたはスマホがあればすぐに見返すことができます。
意外に大きな差。テザリング不要。
このMET-EYE。シンプルにした結果生じた利点として、
「テザリングの必要がない」という長所があります。
テザリングというのは、
通信機能を搭載した端末(たとえば皆さまのスマホ)を使って、
何らかの機器をインターネットに繋げる仕組みのことです。
一般のウェアラブルカメラはじめ多くの製品では、
このテザリング機能を前提として「遠隔監視が可能な製品です」と
謳っているわけですね。
下記はその構成です。
このようにどうしても通信用にモバイル製品を要するため、
①~④の4構成になるわけです。
対してMET-EYEではこうなります。
どうでしょう。シンプルになったと思いませんか?
そう、MET-EYEは通信機能が機器本体に内蔵されているのです。
そのため下記の手順そのものが要りません。
- ネットにつながっていない機器からWifiができる端末を指定
- 今度はスマホやタブレットの設定ページを開いてテザリング操作
- Wifi設定画面でその機器を指定
- つながるまで画面を開いたまま待つ
これ、現場で軍手を脱いでやるんですか?と思いますし、
MET-EYEなら電源を入れたその直後からすぐ使うことができます。
生産性の向上へ
各地を訪問しお客様からお話を伺う中で、
人手不足が深刻で、自社の人材はおろか作業員や運転手、
誘導員までもが確保困難となることが常態化しているという
声がとても多い印象があります。
おそらくこれはモノづくりの現場に限った話ではなく、
工事を発注する側の発注者にとっても同様でしょう。
工事検査などの重要なプロセスは、いくら人手不足であっても
バッサリと省くことはできません。
とはいえ膨大な監督業務は減らないので管理コストは膨らむ一方。
そういうとき、現地に行かずとも確認できるツールがあれば、
今までの動きを変える契機になりえるのではないでしょうか。
MET-EYEを活用することで、今後ますます拡大するであろう
人手不足、そこからの生産性向上に資することができたなら、
どんなにいいかと思うわけです。
私の目線で「なんでもかんでも遠隔監視」というわけにいかないのは
百も承知ですが、弊社の技術・製品が現場の生産性に少しでも
寄与できることを飼料タンクの上から願っております。
製品にご興味をお持ちの際には、お気軽にご連絡ください。