【GR】電池で動く傾斜センサー!後編


【GR】電池で動く傾斜センサー!前編

あけましておめでとうございます。
エコモットの千葉です。

初詣に行かれた皆さま。
おみくじの結果はいかがでしたか?

・神頼みで意味なんかない
・信じるのはゲッターズ飯田だけ

そう考えていた時期が私にもありました。

でも、無い答えを探すって仕事に限ってありませんか?
そういう時に思うんです。

「神様仏様〇〇様」と。
強がっていても結局は神頼みですね。

さて、おみくじの結果は「吉」でした。
安易に大吉と出ないあたりが自分らしく、
好ましく思っています。

2019年も皆さまにとって素晴らしい一年でありますように。

今日は前回ご紹介した新製品「ぐらロイド」について、
引き続きお伝えしてきます。

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皆さまこんにちは。

「今年は謙虚に」と書かれたおみくじを引き当てた高西です。

そんなに傲慢だったかな、と振り返った次第ですが、
神さまのおっしゃることです。傲慢だったのでしょう笑

さあ、前回に引き続き今回も「ぐらロイド」のご紹介となります!

朝から熱量高くて恐縮ですがどうぞ最後までお付き合い下さい。

今年もよろしくお願いします。

傾斜を検知できるのはわかった。じゃあ取付けはどうやるの!?

前回のメルマガでは、ぐらロイドの無線距離や
子機外観についてご紹介しました。

今回は、子機の取付け方について触れていきます。

こちらが子機の正面。

子機の裏面はこのようになっています。

丸いパーツが2つ見えると思います。
こちらは超強力な磁力を持つマグネットです。

このマグネットのおかげで、「ぐらロイド」は取付けが簡単。

たとえば金属柱にペタンッ!

壁にピタッ!

冷蔵庫にだってピッタンコ!!

現場であれば、法面や足場など、金属でできた
資材がたくさん存在します。

見てのとおり工具が不要なため、
金属製資材への取り付けはマグネット面を近づけるだけ!
手袋をしたままでも、カンタンです。

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マグネットは超強力!!

さて、ペタンとくっつくこのマグネット。
実は普通のマグネットではありません。

強力なネオジム磁石を採用しています。

子機の重さが300gに対し、
マグネットの吸着力は約3000g
※垂直方向の引っ張り強度に限る

子機の10倍の重量を吸着できる強さです。
多少の風や振動にはびくともしません。

一度設置してしまえばしっかり固定されますので、
屋外での設置も安心ですよ。

壁につけられるのはわかった。じゃあ杭には!?

はい、取付けられます。
実は子機の裏面は2パターンあるんです。

1つがさきほどのマグネットタイプ、

もう一つがこちら。
バンド取付タイプです。

横から見てください。
バンド用の通し穴がありますよね。

さっそくここにバンドを通してみます。

はいできました。こんな感じです。

ではどこかに取り付けてみましょう。
まずは単管に。

どうでしょうか。簡単です。

側面から見てみましょう。

美しく取付けできていますね。

もっと径の太いモノに固定したいですか?
そんなときはステンバンドを使うといいですよ。

ということで電柱に付けてみました。

私の体勢が悪くて少し曲がって付いてしまいました。
が、取り付けはとても簡単でした。

バンド取付穴の幅は11mm。
最大幅が10mmまでのバンドであれば通すことができます。

このように、ぐらロイドは現場資材への取り付けを第一に考えて設計されています。
傾斜を検知したい場所に取付けて、現場の管理を楽にしていきましょう!

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ぐらロイド+カメラという使い方

さてここで、現場の管理効率と安全性を
さらに向上させる提案です。

ぐらロイドは単体で使用した場合でも
大いに効果を発揮するのはここまで見ていただいたとおりです。

しかし!これから紹介する使い方によって、
さらに効果的な運用も可能なのです!

そう!カメラとの連動です。

この組み合わせで管理者の意思決定から
現場対応までのタイムロスを
格段に短縮することができるんです。

イメージしてみてください。
「降雨時、地すべりが起こる可能性のある現場」

検知警報から現場確認までの流れはこうです。

まず、ぐらロイドを設置。

土砂崩れの予兆を検知するためです。
杭に抱かせたいので子機はバンド取付けタイプがいいでしょう。

そして付近に監視カメラ(監視カメラ:ミルモットRECのURLを)も設置します。
設置イメージはこのようになります。

取り付けたあとはその場から撤収していただいて結構です。

そして時間が経過していき、あるとき強い雨が降ってきました。
すると地表面がわずかに動きます。

その動き(傾斜)を子機のうち1台が検知(警戒傾斜は1°単位で設定できます)!

現場でセンサーに連動した警報機が作動するのと同時に、
メールが届きます!

メールにあるURLにアクセスすると・・・

(※画像はイメージです)

このように現場の映像をすぐにその場で
見ることができるのです。

この間おそらく10秒もかかりません。

通常は異常を知らせるメールが届いたのを確認してから
確認のために現場に向かいますが、
異常の検知と初動の確認を機械で代替するこの方法を使えば、
迅速な状況把握と意思決定が可能になるのです。

紙面の関係でここでは語りきれない
効果的な組み合わせは、実はほかにも沢山あります。

ぜひご相談ください!

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出荷前試験も自社で行います。

ここで最後に当社のちょっとした取り組みをご紹介します。

下記を御覧ください。
これはオシロスコープと呼ばれる精密機器です。

ボタンがいっぱいついています。
この手の機械は、よくわからないけど触ってみたいタイプと
壊れそうで怖いから絶対触りたくないタイプに
わかれるんじゃないですかね。

この機械は計測機器から出る電気信号を波形で見ることができるため、
機器本来の精度やおかしな点を見極めることができるのです。
故障診断などにも使われます。

細かく地味な作業にはなりますが、
こうした作業を何度も繰り返すことで
皆さまに安心してご利用いただける製品として
世に出すことができるようになるんですね。
すごいぞオシロスコープ!

オシロスコープの他にも、電波状況や
センサーの精度を評価する機器や評価方法はいくつもあります。
ですからセンサーやデバイスによって、
それらの方法を使い分けて検証しているんですね。

では!今回のぐらロイドの場合は、どんな評価機を使うんでしょうか。

実は、ないんです。

自社で開発した製品を評価する機器が世の中にない。

新しいものづくりをする企業の宿命かも知れませんが、、
これには一同ほとほと、困りました。

しかし、そんなことであきらめる我々ではありません。
無いんだったら、評価機も自前で作ればいいじゃないか!

ということで、新たに作った評価機がこちら!
本邦初公開!

この冶具は、疑似的な傾斜を0.001単位で
作り出すことができる装置です。

製作した担当者は電気回路・計測・弱電のプロなのですが、
さすがにここまでやられると執念というか、変人の域に・・・。

これでやっとぐらロイドの精度を確認・評価する
ことができるようになりました。

ぐらロイドの仕様上の精度は1°となっていますから、
この評価機の精度があれば、十分正確に試験・評価することができます。

このように製品の多くは設計から開発・テストまで一貫して行っています。

きっと皆さまの現場にお役立てできると思いますので
これからの現場にぜひご検討ください!

終わりに

実はぐらロイドのようなワイヤレス製品を
自社で開発するのは初となります。
そして類似製品がすでに存在することも知っています。

それだけに、既存製品では成し得なかった機能(※)を搭載することで、
後発でありながら他社製品には決して負けない付加価値があります。
(※たとえば電池の長期持続化や無線の飛距離など)

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