在庫は今やクラウド管理! – デジタルはかりをIoT化してみた。


みなさん、こんにちは!
開発部の細川です。

本エントリでは、はかり監視パッケージ(以下、hakario)の紹介をさせていただきます。

『hakario』とは

小売・流通・製造業や医療施設等の在庫の補充タイミングの最適化を行うIoTソリューションです。

食品、肥料、飼料、薬品など粉状・粒状の商品の在庫管理は人手による帳簿の管理に頼ることが多く、以下の課題を抱えていました。

  • 過剰在庫によるデッドストックや食品ロスの発生
  • 在庫切れによる発注~入荷までのリードタイムの機会損失
  • 月末、月初の在庫状況の把握が煩雑

この課題を解決するため、『デジタル台はかり』×『IoT』により在庫重量のデータをクラウド上に可視化しました。

在庫重量のデータを可視化

システム構成

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以下の6ステップにより、簡単に在庫重量のデータがクラウド上で可視化され毎月の月末、月初の在庫確認や発注作業の負担を軽減することができます。

 1.FASTIO LOGGERの警戒線設定機能で在庫補充のタイミングとなる閾値を設定します。

  例)倉庫のチョコレートの重量が2.5kgを下回ったら発注を促すメール/API送信

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 2.デジタル台はかりのRS232C端子にWi-SUN子機(WMC-40)をケーブル接続します。

 3.補充(発注)が必要となる食品、肥料、飼料、薬品などをデジタル台はかり上に載せます。

 4.Wi-SUN子機→Wi-SUN親機(WMC-600)に重量データが送信されます。(1分1回)

 5.Wi-SUN子機から取得した重量データはWi-SUN親機のLTE回線経由でFASTIOへHTTPS送信されます。(1分1回)

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 6.FASTIO上で設定した閾値を下回った場合、補充を促すメールを送信、または他社サービスのAPIを呼び出すことが可能です。

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FASTIO APIの紹介① ~ ログデータ計測アプリケーションAPI ~を利用することにより、FASTIOで管理している在庫の重さデータを自社のサーバに取り込み、解析することも容易にできます。

対応デジタル台はかり

RS232C経由でデータ出力可能なデジタル台はかりであればグラム単位からトン単位まで幅広く対応可能で、現在は以下のデジタル台はかりをサポートしています。

株式会社エー・アンド・デイ

RS232C端子標準装備

シリーズ名 ひょう量 備考
EK-Lシリーズ 3kg~30kg
EK-iシリーズ 400g~12kg コンパクトサイズ
EW-iシリーズ 30g~12kg ひょう量3段階切替
HV-Gシリーズ 3g~220kg 計量台IP65、ひょう量3段階切替
HW-Gシリーズ 3g~220kg 計量台IP65、1/10,000の高分解能
HV-WPシリーズ 3kg~220kg 計量台/計量皿IP65、ひょう量3段階切替
HW-WPシリーズ 10kg~220kg 計量台/計量皿IP65、1/10,000の高分解能
HW-G大型シリーズ 300kg~1,200kg 表示器は別売

RS232C端子別売

シリーズ名 ひょう量 備考
EJシリーズ 120g~6.1kg 単3型乾電池4個駆動可能
EJ-Bシリーズ 120g~6.1kg 最小表示1mgから
SWシリーズ 6kg~150kg 高水圧・高温洗浄可能(IP69K)
SC/SEシリーズ 30kg~150kg 全体に水をかけて洗浄可能(IP68)
FGシリーズ 30kg~150kg 約1秒で測定完了
FS-iシリーズ 6kg~30kg 計量台/計量皿IP65
HV-C/CP シリーズ 3kg~220kg ひょう量3段階切替
HW-C/CP シリーズ 10kg~220kg 1/10,000の高分解能
FT-iシリーズ 1,500kg~3,000kg 最大3トンまでカバー
SNシリーズ 600kg~1,200kg パレット一体型
SU-2000K 2,000kg 表示部IP65/計量台IP67
SN-1200KWP 1,200kg 表示部/計量台IP65

大和製衡株式会社

シリーズ名 ひょう量 備考
DP-5600シリーズ 3kg~2,000kg RS232C端子別売

おわりに

最後まで閲覧ありがとうございます。

『在庫の重さをクラウドで管理する』
今まで、ありそうでなかったIoTソリューションです。

hakarioの導入により在庫が適正化され無駄な食品ロスが減るなど、少しでも社会的な課題の解決に役立てていただけると幸いです。