運用課の山内です。
技術革新にもがき続ける日々を送っております。小さいころより日記系がまったく
ダメでいまも引きずってます。( ̄◇ ̄;)
本日は有線LAN(LocalAreaNetwork)についてつぶやきたいと思います。
今でこそLANといえば、有線、無線ともギガビットと当たり前のように通信出来ています
が、25年位前までは、10Mbpsとかでも十分高速な通信でした。電話回線でモデム通信し
ていた時代ですので当然ですね。
初期のころはぶっとい同軸ケーブルで構内を配線していたので、取り回しに苦労していま
した。その後だんだんと細いケーブルに変化していき現在にいたっています。
私の自宅の環境もメインインフラは10Gbps化が完了しており、巨大なデータについても
NAS間で高速通信が出来るようになっています。便利な世の中になったものです。
自宅では大きいサイズのデータを編集・保管等をするため、LAN網の高速通信は必要不可欠
となっています。ここ10年以上は1Gbpsを続けていましたが、昨年環境のフルモデルチェン
ジを行い、ネットワーク基盤の10Gbps化を実施しました。
※外見はごっついネットワークカードです(汗)安定のintelカード!
10Gbps環境ですが、ネットワークカードもかなり安くなってきました。1枚1万~2万台で
購入できます。ただ、10Gスイッチは安くなってきているのですが、安いので7万くらい
かかります。(8ポート) 2万くらいになってくるともっと普及すると思います。
いまいち10Gbpsといってもピンとこないと思いますのでUSBの規格と比較すると
USB 1.5MB/s(12Mbps)
USB2.0 60MB/s(480Mbps)
USB3.0 625MB/s (5Gbps)
USB3.1 1250MB/s (10Gbps)
USB3.1と同等の帯域ですが、USB感覚でデータ通信できるので利便がかなり向上します。
NAS側と接続する場合、NASにも10Gbpsのインターフェースが必要になるのがネックですが
上位のNASには拡張カードスロットが付いているため拡張が可能になっています。
実際にPCからNASにデータ送信したときの時間は、3,000MBのファイルを送信するのに12秒
かかりました。通信帯域として、250MB/sec (2Gbps) 程度です。思ったより速度出ないと
思いましたが、NAS搭載ディスクのデータ書き込みスペックが約200-300MB/sec 程度なので
そこそこの速度と考えることができます。(RAID構成なのでもう少し出るかも・・)
※実際にUSB3.1もディスクの速度の方がボトルネックになることが多いです。
LANの規格についても、速度とケーブル長をおさらい(代表的なもの)
[10Mbps規格]
10Base5 最大長:500m (IEEE802.3) 同軸ケーブル
10Base2 最大長:185m (IEEE802.3a) 同軸ケーブル
10Base-T 最大長:100m (IEEE802.3i) UTPケーブル
[100Mbps規格]
100Base-TX 最大長:100m (IEEE802.3u) UTPケーブル
100Base-FX 最大長:400m (IEEE802.3u) 光ファイバ
[1Gbps規格]
1000Base-CX 最大長:25m (IEEE802.3z) STPケーブル
1000Base-T 最大長:100m (IEEE802.3ab) UTPケーブル
1000Base-SX 最大長:550m (IEEE802.3z) 光ファイバ
1000Base-LX 最大長:550/10km (IEEE802.3z) 光ファイバ
[10Gbps規格]
10Gbase-T 最大長:100m (IEEE802.3an) UTPケーブル(CAT6a/CAT7)
10Gbase-X 最大長:240/10km (IEEE802.3ae) 光ファイバ
10Gbase-R 最大長:300m/10km/40km (IEEE802.3ae) 光ファイバ
すでに100Gbpsの規格もあり、どうすんの??という感じですが、
自宅で100Gbpsはちょっと・・(笑)
ものは試しにNAS上に置いた仮想PCやサーバをネットワーク経由で稼動させたりしまし
たが、ときどき不安定になるのでいまいちですね。やはりiSCSIで稼動させるのが無難
でしょうか。
いずれにしても大量のデータバックアップとかには威力を発揮してくれます。
最近はなかなか自宅環境に手を入れれないため検証が進まないです。マザーボード側の
バス速度が貧弱なため、速度が出ない疑惑もあるため、新しい規格のPCで試してみたい
ですね。