入社2年目でPLを経験してみて


こんにちは。
私は入社2年目のクラウドソリューション開発部に所属している寺谷と申します。
この業界に入り、日々の業務をこなす中で、覚えることの多さや、自分がまだ知らない技術の多さに驚かされる毎日を過ごしています。
開発に必要な知識やツール、業務で使われる専門的な技術など、まだまだ学ぶことが多くあると感じます。

今回は、私が去年から今年にかけて経験したプロジェクトリーダー(PL)についてお話ししたいと思います。

PLを経験することになった経緯

私が所属しているクラウドソリューション開発部第3グループは、主にスマホアプリ開発を担当しており、さまざまなプロジェクトが進行しています。
そんな中、グループリーダーからの紹介を受け、PLとしてプロジェクトを任せてもらえることになりました。
これまで開発業務を中心に携わってきた私にとって、プロジェクトの管理をする立場になるというのは、初めての試みでした。

正直、PLという役割がどれほどの責任を伴うのか、最初はあまり深く考えることができていませんでした。
しかし、実際にプロジェクトをやっていくにつれて、メンバーの進捗管理やスケジュール調整、クライアント(発注元)とのコミュニケーションなど、自分が担うべき役割の多さに辟易することになりました。

プロジェクト序盤の苦労

私はもともと人と積極的にコミュニケーションを取るタイプではないため、特に要件定義や見積もりといった業務には苦戦しました。
プロジェクトメンバーやクライアントの方々と作業内容について、認識の齟齬をなくしていくことが求められますが、自分の考えを的確に伝えることが難しく何回か修正が発生していました。

さらに、毎週行われる定例会議もハードルが高かったように感じました。
会議ではプロジェクトの全体のスケジュールや進捗状況を報告し、課題があれば解決策を議論するのですが、もともと人前で話すのが苦手だった私は、発言するだけで緊張してしまい、思うように話せず上司や先輩に任せきりの場面が多くありました。
そのため、定例会議が近づくたびに何かミスをして怒られるのではないか、と気持ちが沈んでしまうこともありました。
それでもプロジェクト自体は順調に進行し、大きなトラブルもなく開発が進みました。

しかし、受入試験の段階で思わぬ問題が発生しました。

問題との遭遇

受入試験での不具合発生

最終的な動作確認を行う受入試験では、事前に想定していなかった多くの不具合が報告されました。開発チーム内でのテストでは問題がなかった機能でも、クライアントの環境で試すと正常に動作しないケースが発覚しました。
以下のような問題に直面しました。

・特定のOSバージョンや端末でのみ発生する不具合
・ユーザー操作の想定不足によるエラーハンドリング不足

この時点で、開発メンバーと共にバグ修正対応に追われることになりました。PLとしての役割は、発生した問題を整理し、優先度をつけ、迅速に対応できるよう調整することですが、中々上手くいかず対応に追われた日々を過ごしました。
また、報告や調整も必要のため進捗が思うようにいかない状況でも、落ち着いて対応することが重要だと強く実感しました。

リリース直前の想定外の問題

受入試験の不具合対応に追われる中、もう一つの大きな問題が発生しました。
スマホアプリのリリース要件に問題があり、既存のバージョンではリリースできないという事態に直面したのです。
リリース作業を進める段階で、アプリストア側のポリシー変更により、個人情報にアクセスするような機能は十分な必要性を証明しないといけないためストアの審査で却下されました。
これに関しては、アプリの要件がストアのリリース要件を満たしているか確認不足であったため、発生した問題だと認識しています。

結果として、最小限の修正で対応する方向性を固め、無事にリリースにいたることができました。

まとめ

PLとしての役割を経験し、多くの課題や困難に直面しましたが、その中で特に 「メンバーとのコミュニケーションの大切さ」と「スケジュール管理におけるバッファの重要性」 を強く実感しました。

メンバーとのコミュニケーションの大切さ

PLを務める中で、メンバーとの円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成否に直結することを痛感しました。
開発の現場では、技術的な課題や進捗状況のズレが発生することは避けられません。しかし、メンバーと密に情報共有し、困っていることが確認できる環境を作ることで、問題を未然に防ぎ、プロジェクト全体をスムーズに進めることができるのではと感じました。
また、コミュニケーションといっても業務内容レベルでのものだけでなく日常会話レベルで相手と話すことができれば、どういう人物像か掴めるため、よりプロジェクトについてのモチベーションが上がるのではないかとも考えています。

スケジュール管理におけるバッファの重要性

もう一つ強く学んだのが、スケジュールを組む際に 適切なバッファを設けることの重要性 です。

プロジェクトは計画通りに進むことが理想ですが、実際には 「受入試験で予想外の不具合が発生する」「リリース直前で仕様変更が入る」 といった想定外の出来事が発生する可能性があります。そのたびにスケジュールを再調整するのではなく、最初からある程度の余裕を持たせて計画を立てることで、こうした事態にも冷静にそして柔軟に対応できると感じました。
これからも、今回の経験を活かしながら、より良いプロジェクト運営ができるよう努力していきたいと思います。

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