“エコモット 技術ブログ アドベントカレンダー 4日目です。”
こんにちは!製品開発部の三浦です。
今日は11月9日にリリースした新製品、WMC-700を紹介します。
WMC-700とは?
WMC-700とはアナログセンサーを同時8点計測できる、無線機能付きIoTゲートウェイデバイスです。
一般的なアナログセンサーを最大8点計測し、計測データをLTE回線経由でクラウドサーバに上げることができます。
アップロードされたデータは弊社FASTIOやFASTIO APIで連携したお客様システムから見ることができます。
(写真は社内の検証風景です。電流クランプセンサーでポットの電流を図り、FASTIO LOGGERに表示しています)
WMC-700の内蔵の920MHz無線モジュールはWMC-31や、弊社WMC-600と互換性があり
WMC-31と接続してアナログ入力を合計16チャンネル計測したり
WMC-600とWMC-31をつなげることでWMC-600の子機と一緒に使うことができます。
複数センサーを同時に計測できるので、複数ポイントを計測する時や複数のセンサーを一度に使う時に便利です。
(アナログ入力は一般的なアナログ出力0-5Vと、サーミスタセンサー(温度センサー)に対応しています)
構成図と型番の違い
それでは実際の流れを構成図で説明します。
WMC-700は通信モジュールごとにWMC-700,WMC-31,NCB-300と3つの型番がついており、ダイレクト接続・ワン・ホップ接続・ゲートウェイ接続と3つのモードに分かれています。
- ダイレクト接続モード
NCB-300からクラウドサーバにアップロードする構成です。
アナログセンサーの計測データをNCB-300で取得し、LTE回線でクラウドサーバにアップロードしています。
一番シンプルな形式で、端末1台につきLTE回線 1回線使います。
型番: NCB-300 - ワン・ホップ接続モード
WMC-700(親機)の920MHz無線モジュールを使い、WMC-31(子機)を複数接続する構成です。
複数のアナログ計測データを1つのLTE回線でアップロードできます。
型番: WMC-700, WMC-31 -
ゲートウェイ接続モード
WMC-600(親機)の920MHz無線モジュールを使い、WMC-31(子機)とWMC-600の子機を一緒に接続する構成です。
WMC-31のアナログ入力とWMC-600の子機(例えば粉塵計・重さ秤や温湿度など)を利用できます。
WMC-600の本体液晶に最新データが表示されるので、クラウドサーバにアクセスせずその場で確認することができます。
LTE回線はWMC-600 1回線分です。
型番: WMC-600, WMC-31, WMC-600の子機
※920MHz無線モジュールの通信距離は環境によって変化します。
※WMC-700,WMC-31,NCB-300は通信モジュール以外同じです。
利用事例
市内業務用エアコンメンテナンス会社様 – 業務用エアコンの早期故障発見
WMC-700のアナログセンサー計測機能・920MHz無線モジュール・LTE通信機能をフルに使い業務用エアコンの早期故障発見にご利用いただいています。
クラウドサーバは弊社FASTIO。FASTIO APIで御社システムと連携できます
計測データは弊社FASTIOから見ることができ、計測データをお使いのPCやスマホで簡単に見たりダウンロードできます。
お客様システムとの連携する場合はFASTIO APIを使い、計測データをお客様サーバで解析したりアプリに利用することができます。
終わりに
IoTのニュースとして複数のセンサー情報をエッジやサーバで解析する話題が続いております。
しかし、同時複数でLTE通信可能なハードというとどうしても回線や費用の問題が出てしまいます。
WMC-700は汎用のアナログ入力8CHに対応し、WMC-600と組み合わせることで多彩なセンサーを扱うことができます。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
参考
- WMC-700
- WMC-600
- WMC-600の子機
- FASTIO
- FASTIO API
FASTIO APIのサンプルはこちら > FASTIO APIの紹介① ~ ログデータ計測アプリケーションAPI ~