データアナリティクス部の庄内です。
GTC基調講演、観ましたか?マルチダイ時代へ突入ですね・・・
今月だけでもAnthropic社がChatGPT超えのClaude3を発表したり、イーロン・マスク氏率いるxAIもLLM「Grok-1」をgithub に公開する(月曜日)など、巷は生成AIの話題で持ち切りです。
しかし、世の中にはこの流れと無縁な人も結構いるようで、最近同年代の方々と話してもほとんど使っていないとか1年前に使ったきりとかで全く活用していないみたいで悲しくなります。
そんなおじさんを救いたい!そんなモチベーションでこの記事を書いてみました。
※一線を越えてもらうことが目的なので、スゴ技とかは出てきません(アシカラズ)
おじさんよ!あなたの知識を形に変えれば生産性は爆上がり
残念ならが、モノはいきなりできたりしないのが世の常です。よって、アイデアを少しずつ壁打ちしながら練っていくことが重要なのですが、如何せんちょっとしたことでも何かとハードルが高いもの世の常。呼吸するようにコードを動かすとかグラフを描くことは一般人にとって魔法でしかありません。
(これ出してくれない?的に)若者の足を引っ張るのも憚られる世の中でもあるので、ちょっとしたことは自分自身で完結したい!
そこを手伝ってくれるのが生成AIだと思ってください。ちょっとしたことが呼吸するようにできるならば、仕事の質も爆上がりです。
ChatGPT Plusの現在地
2022年初冬にリリースされたChatGPTはOpenAI社によって開発された最先端の自然言語処理モデルで、ユーザーの質問に対して詳細かつ具体的な回答を提供する能力を持っています。この技術は、様々なテーマにわたる深い知識と理解力をベースに、自然な対話形式で情報を提供します。OpenAI社はこの技術を継続的に進化させており、ChatGPTはその最新版を体現しています。さらに、マイクロソフト社はOpenAI社との緊密なパートナーシップを通じて、ChatGPTを様々なビジネスやサービスに統合し、人々の生活や業務の効率化を支援しています。マイクロソフト社の豊富なクラウド基盤とOpenAI社の先進的なAI技術の組み合わせにより、ChatGPTはより幅広いユーザーに向けた高度な対話体験を提供し続けています。
今回は生成AIといってコード生成してもらっても何のありがたみもない層向けにChatGPT Plus(月額$20)を使って結果にこだわる例を見てもらいたいと思います。
単順に「やってもらいたいこと」を書きます(入力情報のことをプロンプトと呼びます)
初手:プロンプト
「https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/historical/nikkei_stock_average_daily_jp.csv をダウンロードして、このCSVデータを使って、時系列のローソク足グラフを作成してください。」
大体、ChatGPTからこんな答えが返ってきます。(画面1)
ダウンロードはしてくれないようです。仕方がない・・・
二手目:CSVをドラック&ドロップして、お願いする
自分でCSVをダウンロード、ファイルをドラック&ドロップして、「お願いします」w(画面2)
ChatGPTは試行錯誤し(エラーを繰り返し)ながら、いろいろやってくれます。
今のAIはエラーが出てもある程度、めげずやり直してくれます。(画面3)
順調そうでしたが、ここで諦めてしまいましたね。とは言え、「お願い」してからここまで勝手に進めてくれています。(やる子)
こちらは、あきらめないで、さらなる指示を出しましょう。
三手目
文句を言わず、やってくれます(画面4)
簡単にローソク足グラフが得られました。(なじみの白黒ではありませんが)
注目すべきは、プログラミング云々、実行環境の準備、エラー調査・修正など全くなしのたった三手(ブラウザ上で3回指示入力するだけ)で望む結果が得られた(しかも5分もかからず)ということです。
今どきのChatGPT Plusはこのくらいのプログラム作成と実行をしてくれるので、他人の手を煩わす必要は全くありません。人に頼んだらなんだかんだで数分で終わりません。(しかも、なんだかんだで$20以上かかると思われます)
という感じなので、ガンガン壁打ちしてアウトプットの質や効率を上げていきましょう!(やっていない人向け)
さらに、やれることがいっぱいあるので、プロンプト集などを探して、複雑なことにも挑戦してみてはいかがでしょうか?(あくまでやっていない人向け・・・シツコイ)
若者視点に立つとこれは脅威だよね
今までは、上司から「これ出してくれない?」的な雑用で、「ローソク足」グラフやCSVの取り扱い、ネットからのファイル取得などの技術を習得する機会が生まれていましたが、もう遠い昔。若者の訓練機会がChatGPTに奪われることになるんだろう・・・
若者はこのギャップを埋めるために専門分野だけではなく幅広い教養を身に着け、今までなかった異分野の掛け合わせを見つけ出すことをしなければ話にならない時代が来るのかもしれませんね。
— 世の中のボトムアップを狙って、おじさんより —