AWS認定試験のグループ学習会その後


こんにちは。
開発本部 SJC共同開発推進室の藤井です。

社内でのグループ学習会が実を結び、AWS認定試験の合格者が増えました。おかげさまで私もこのたびソリューションアーキテクト アソシエイトに合格しました。

グループ学習会については以前も記事がございますが、今回の記事ではその後についてあらためてご紹介させていただきます。

グループ学習会を始めた経緯

弊社では就業時間中に一定時間、自己選択型の教育研修を受けることが奨励されています。学習系サービサーのオンライン研修の利用や、社外研修も受講可能です。

AWS認定試験のグループ学習会もその一環で、社内のチャットや休憩場所での声かけにより始まったと聞いています。このグループは合格者が出るたびにメンバーが卒業していき、ほとんど合格した時点で一旦解散、希望があればまた別な世代として始めるという流れで引き継がれてきました。私は1世代目の終盤あたりから参加し、学習の進め方などを体験した上で、学習会の3世代目の発起人となりました。

最終的な目標は2世代目までと同じくAWS認定資格の中級といえるソリューションアーキテクト アソシエイト(AWS Certified Solutions Architect – Associate) です。3世代目は、参加メンバーの多くが若手だったこともあり、前期は4か月でクラウドプラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner) 取得を、後期は5か月でソリューションアーキテクト アソシエイト取得を目指すという2段構えの計画で始めました。

メンバーの状況

参加メンバーのほとんどが、業務でのシステム開発経験が数年程度で、新卒も2名おりました。

ただ、AWSについてまったくの初心者というわけでもなく、全員がエコモットに入社してからそれぞれの担当案件でAWSを利用しており、特に Amazon EC2、Amazon RDS、AWS Lambdaについては一度は触れている状況からのスタートでした。

学習の流れ

毎週1回1時間の枠でグループ全員が集まり、公式サイトにあるような模擬試験問題を1問ずつ全員で考え、順番に回答していく形式で進めました。リモートワークのメンバーがいる場合はGoogleMeetでリモートから参加してもらいました。回答担当者は単なる答えだけではなく、業務での体験等を踏まえて、そこに至るまでの自分の考え方を説明してもらいました。回答担当者が答えた後で、全員にも予想回答してもらい、間違えやすさなどを体感しながら進めてもらいました。

業務都合で参加できない人もいたため、毎回、問題の番号と分野(EC2、ストレージ、サーバレス等)について、その回で解いたものと、次回予定しているものを、Googleスプレッドシートでグループ共有しながら進めました。分野は試験範囲が広めで日常業務でもよく使う重点分野とそれ以外とを分け、偏りのないように消化していきました。

AWSグループ学習会での進捗共有用スプレッドシート

グループ学習会で良かった点

モチベーションが持続する

月並みですが、最大のメリットはこれだと思います。

独りの場合、何かしら別な割込みによって優先付けが変わってしまい、途中で放棄してしまうことが往々にしてありますが、毎週集まることになっていると定期的に取り組まざるを得なくなり、それが続くと途中で諦めるのが勿体なくなってきます。

記憶に残る

独習するよりも記憶に残るようです。

特に、似たような問題に出会った際は必ずほとんどのメンバーが覚えているのが印象的でした。全員で回答しているためか、間違えた人が多かったものは、独習よりも記憶に残りやすいのかもしれません。

受験者が増える

持ち回りで回答していくと、模試の正答率がメンバー間で大して変わらないということが実体験として判ります。そのため合格者が1名出ると、それなら自分も受かるはずだ、受けてみようと、受験者が連鎖しました。また試験結果はどちらもほぼ即日発表されるため、合格者誕生から次の受験者誕生までのサイクルが短く、特定期間にこのポジティブな連鎖が集中する傾向がありました。

最終的に、プラクティショナーは参加メンバー9名全員が合格し、ソリューションアーキテクトも参加メンバー8名中5名が合格することができました!

ただしこの数字は途中から個別学習に移行された方の分も含めております。後述しますが、グループ学習会がすべてではない可能性が高いので、その点ご注意下さい。

反省点

個別学習期間も設定すればよかった

順番に回答する方式で進めると、1時間の枠では毎回1回あたり15問から20問程度しか消化できません。時間当たりでみると明らかに個人で進めたほうが効率が良くなります。そのため担当案件多忙で欠席が連続するなどで出席率が下がると、そのまま学習会から離脱して個人学習へ移行される方が多くなりました。具体的には、学習会の参加率がプラクティショナー対策の前期は参加率8割程度で、後期のソリューションアーキテクト アソシエイト編では会を追うごとに漸減していき、最終的に半数となっていました。

一方で試験本番は個人受験となり時間配分もまったく違うため、結局、合格者は全員、試験直前には個人で数時間自己学習されていました。それを踏まえると、最後の1、2週はいわゆる「もくもく会」方式として、グループ学習会としては時間的心理的に緩い場だけを用意して、各自でラストスパートする前提で計画したほうが良かったと思います。

ハンズオンも取り入れるべきだった

担当業務ではなかなか使う機会の無いAWSサービスについては、皆で実際に手を動かすハンズオンをどこかで挟めば良かったかもしれません。

グループ学習会の2世代目までは、会社に申請して資格勉強用のAWSアカウントを用意してもらっていたのですが、あまり利用が無かった反省から今回の3世代目では不要と判断し、用意してもらいませんでした。その結果として、業務での利用経験が無い分野については参考書や参考記事など机上でしか学べず、せっかくの機会なのに勿体なかったと反省しています。

おわりに

一緒に取り組んでくれた学習会参加者の皆様、本当にありがとうございました!

私もクラウド未経験からのスタートでしたが、支えてくれる仲間のおかげで、いつのまにか中級資格まで取れるまでになりました。

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